今年の夏、世間を騒がせたビックモーター騒動。
そもそも一番の発端はなんだったのか?
何にはじまり、一体どんな埃が出てきたのか?
そして今後、ビッグモーターはどうなっていくのか?
5分でわかるビッグモーター事件!わかりやすい解説まとめ
そもそもの発端はなんだった?
大手の中古車販売会社である「ビッグモーター」。
社会的に問題になったことの発端は、
自動車保険の保険金を不正請求したことに始まります。
顧客から預かった車を故意に傷つけるなどして、
保険金を不正に請求していた。
- ひょう被害で修理依頼のあった自動車をゴルフボールでたたき、傷の範囲を大きくした
- ヘッドライトのカバーをあえて傷つける
- ドライバーで車体を傷つける
- 塗装の品質は必要以上に高価なものを装備する
など耳を疑う行為が報道されました。
なぜ問題が明るみになった?
実はビッグモーター、
店舗従業員からの内部告発だったんですね。
これを受けて2022年、
損害保険会社が調査を開始します。
すると、なんと33の修理工場で
300以上にも及ぶ不正があったことがわかりました。
これが、マスコミによって大きく報じられることとなりました。
さらに特別調査委員会は、従業員に対してのアンケートもおこないます。
ここでは調査を受けた従業員の約4分の1が、
「不正な作業に関与した」と回答する事態に。
この不正請求は、組織として日常的にごく当たり前に行われていた
という恐ろしい実態が明らかになりました。
芋づる式に出てきた悪質な問題たち
一度調査が入ったらあとはどんどん埃が出てくるばかりで
日本中が驚きの渦にまきこまれることとなりました。
これには、心当たりがあった非常に気の毒な方達も・・・
理不尽すぎる降格
2023年7月28日の夜、「news zero」の取材に
現役の社員が降格について語りました。
なんと降格によって、年収が数百万円下がることもあるのだそうです。
だいたい1日放置していたら、
LINEの通知はマックスの999件にはすぐ達すると言います。
通常は接客等の勤務をしているのに
それに対して返事ができないと降格、というのはかなり厳しい仕打ちではないでしょうか。
「環境整備」という名のクビや左遷
ビッグモーターには、恐怖の「環境整備」という
清掃や接客の点検があります。
これは本当に地獄のようなイベントだったそうで
ビッグモーターの現役社員は以下のように語っていました。
「とにかく環境整備が恐怖でした。“ロイヤルファミリー”がまわってきたら絶対誰かが降格になり、誰かが県外に飛ばされ、誰かが退職するって形になる」(引用:Yahoo!ニュース)
これに対して兼重前社長は会見で
積極的に人事を担当していた息子をかばうような形で、
と断言されました。
しかしその息子が送りつけるLINEは
本当に恐ろしい内容でした。
LINEでの脅迫がやばい
悪意はなかったかもしれませんが、
優しさのかけらもない方だったのかもしれません。
自殺者が出ていなかったことが不思議なほどの、理詰めLINEです。
LINEは受信側視点だと1行15文字だけど送信側だと1行17文字なので、ビッグモーター元副社長は受信側視点で綺麗な長方形になるように気を遣ってこれを書いたことになる pic.twitter.com/PVxcIaUeHH
— アンピリカ (@anpirika) August 7, 2023
街路樹を除草剤で根こそぎ枯らせる
ビッグモーターの店舗が見えづらくなるからという理由から
店の前の道に生えている草木を
根こそぎ枯らしていたというビッグモーター。
そもそも店の前はビッグモーターの敷地ではないですし
除草剤は環境やペットにたいしても危険なものです。
冷静に考えたら、気を伐採したり除草剤撒いたりしたら、普通に犯罪じゃん。
【速報】警視庁と神奈川県警が“ビッグモーター本社”に家宅捜索 除草剤問題 店舗への捜索では“除草剤の袋”など押収 pic.twitter.com/qYsQqN2JKb
— お侍さんZ (@twihazi) September 15, 2023
受話器を頭にグルグル巻きで営業電話
これはかなり衝撃の映像です。
ミヤネ屋の取材によってわかりました。
営業電話が足りないと、受話器を頭にグルグル巻きにして
次々電話をかけさせられたそうです。
そしてきたお客さんにはわざと傷をつけて
保険屋に不正請求。
麻痺してしまうとこれが当たり前になってしまうのでしょうか。
その他の被害
その他、SNSなどからは実際にビッグモーターを利用したことがある方々からの
不満が大爆発していました。
もしかして疑問をもつ自分がおかしいのかな?と
モヤっとしていた部分が
今回の報道で、腑に落ちた人がかなりいらっしゃったようです。
勝手に注文される
まだなにも決めていないにも関わらず
注文書に勝手に名前を書かれ、
キャンセル不可だと言われたので抗ったら
「出るとこ出ますよ」などと脅された方もいらっしゃったようです。
これを見て一生ビッグモーターに行かないと決めた pic.twitter.com/PPVHCPXDRY
— ちゃそ (@MCR30W_3216) March 23, 2020
売却キャンセルで罵声
またある方は、車の売却をキャンセルしたら、罵声を浴びせられたと言います。
どのような罵声かはわかりませんが、
社員だけでなくお客様にたいしても
そのような態度で接していたということは、
本当にショッキングな出来事です。
息子がビックモーターで車の売却をキャンセルしたら、罵声を浴びられました。まじ、ビッグモーターは気をつけて❗かかわらないほうが賢明です。
— メロディ (@U4u9sp2LvAvmdiM) October 17, 2022
謝罪の内容は?
2023年7月に、本件に関する会見が行われました。
この記者会見は全容がネットで生中継され、
視聴者がSNSでツッコミを入れながら見ることで
さらに話題となりました。
このとき、兼重宏行前社長と息子の宏一前副社長は、並んで出席する予定だったそうです。
しかし蓋を開けてみると、会見に参加したのは兼重宏行前社長のみ。
「兼重さんは会見の前日にこっそり宏一氏を海外に逃がしたと噂されている。兼重さんも自宅に引きこもっているのか全く様子が伝わってこない。会社の人間で連絡を取り合っているのは新社長くらいではないか」(引用:Yahoo!ニュース)
今後どうなっていくのか?
現在は社長が和泉伸二新社長にかわり、立て直しをはかっています。
和泉社長は大変男気があり、部下からは絶大な信頼があるとのこと。
そんな和泉社長、8分にもわたる動画を撮り、社内へ展開しています。
「当社の常識が世の中の常識とあっていなかったことに尽きる」
「世の中の常識にかなう体制を整える」
と語った和泉新社長ですが
8月時点では、過酷なノルマは現在も続いているとの声があったようです。
さすがに社長がかわったとは家、すぐに変わっていくことはむずかしいのだと思われます。
さらに退職者は増える一方だそうです。
店舗も次々に閉店。
このように、2023年かなり大きな企業の不祥事として
驚きの内部告発となりました。
まだまだ各都道府県で、
市から多額の支払いを命じられている店舗もありますので
当分の間はかなり厳しい経営になるのではないでしょうか・・・